What's rope access? ロープアクセスとは

ロープアクセスの技術は、洞窟探検用に考案され発展してきた技術をルーツに持つ、ロープを伝っての登高・下降や横方向への移動を安全、かつ容易に行う技術です。
欧米では建築物や橋梁の検査や補修をはじめ、幅広い分野で活用されており、日本においてもその有用性が理解され、認知度が高まっています。
ロープアクセスの特徴
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足場が要らない
移動や体の固定にロープを使用するので、足場を組む必要がありません。 そのため時間や費用が節約でき、足場の組めない環境でも作業が可能です。
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スピーディーな作業
足場の設置や撤去が不要な分、作業に取り掛かるまでの時間が短縮できます。 また、上下のみならず横の移動も可能な身軽さが、作業自体のスピードアップに繋がります。
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高い安全性
一見危険そうに見えるロープアクセスの技術には、何重にも施された安全対策が組み込まれています。 徹底した器具の状態管理、スタッフの高い技術力で安全な作業をお約束します。
ロープアクセスだから可能な作業

従来の工法では難しかった作業も、ロープアクセスなら可能となります。 次のような事案でお悩みのお客様、ぜひ一度お問合せ下さい。
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足場や高所作業車を使用できない、狭いスペースでの点検・補修
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精度を落とさず、コストを抑えて検査を行いたい
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店舗の営業を継続したまま作業を頼みたい
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外壁の悪くなった部分だけをピンポイントで補修したい
作業の流れ
ロープアクセスでの作業の流れを、従来工法と比較しご紹介します。
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ロープアクセス工法の場合
- Step01
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届け出の必要なし
作業にあたり必要となる届け出はありません。
- Step02
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ロープの固定
屋上にロープを固定し作業の準備をします。 所要時間は1時間程度です。 建物や看板を隠すような大掛かりな設備は使用しません。
- Step03
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施工
外壁の塗装や補修の場合、必要箇所だけを無駄なくピンポイントで施工。 通常なら作業しづらい場所でもロープアクセスなら難なくこなせます。
- Step04
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撤収
大規模な器具を使用しないため撤収も素早く行えます。 作業前の準備と同様に1時間程度で完了します。
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従来工法
- Step01
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足場設置の届け出
道路使用許可申請を行う必要があります。 申請後、許可が下りるまでに約2週間程度の時間がかかります。 実際の設置工事にかかる時間を含めて考えると、施工開始の3週間前には届け出をしておく必要があります。
- Step02
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足場設置工事
屋上にロープを固定し作業の準備をします。 所要時間は1時間程度です。 建物や看板を隠すような大掛かりな設備は使用しません。
- Step03
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施工
戸建の場合なら丸1日、大きな建物の場合3日~4日程度かかることも。 建物の外側を囲むように足場が組まれるので、少なからず美観は損なわれます。
- Step04
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足場解体・撤収
設置時とほぼ同様の時間がかかります。 合計すると1週間ほどの時間を足場のために割くことになります。
ロープアクセスでの作業は…
- 面倒な届け出の必要なし
- 足場の設置・解体がないのでスピーディー
- 景観を損ねず、営業中の店舗でも施工可能
- 必要な箇所だけを施工するので無駄がない
結果的に低コスト・短工期を実現!
Safety management 安全管理について

スカイロープでは何重にも施された安全対策、徹底した安全管理の下で作業を行っています。
ロープアクセスの特徴
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人と物への安全
歩行者に対して、地上では高所作業車と同じように、バリケードを配置し危険区域を設け、ガードマンによる誘導を行います。
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技術の安全性
ロープアクセスの知識を習得した上で、長期にわたる訓練を重ねたスタッフが作業にあたります。あらゆる環境下において安全に作業する事を第一と考え行動します。
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装備・器具・管理体制
EN規格に適合した特殊機材の使用、ロープに関しては、使用開始期日からどのように使用したかまで精密に記録し、徹底した管理を行います。 ※EN規格=EU圏内共通の工業規格。
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補償
あらゆる安全対策を講じた上で、万が一の事故や怪我に対応すべく、労働災害保険、損害賠償保険にも加入しています。
Benefits of not scaffolding 足場を組まないメリット

足場を組まないロープアクセス工法だから実現できる、様々なメリットをご紹介します。
ロープアクセスによるメリット
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コスト削減・工期短縮
大掛かりな足場の設置・解体にはお金も時間もかかります。足場を必要としないロープアクセスなら、 そのどちらもを大幅に節約可能で、工期・費用ともに半分ほどに抑えることができるケースもあります。
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狭い場所でもOK
ビルとビルの隙間など、足場を組むのが到底無理な狭い場所でも、人1人分の作業スペースさえ確保できれば施工可能です。 また、川中に建つ橋梁など、下からのアクセスが不可能なケースにも対応可能です。
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美観の維持
従来の施工法では、足場を組むことで建物の美観が損なわれることは避けて通れませんでした。 しかし、ロープアクセス工法なら外観に影響を与えず、営業の妨げにもなりません。 特にホテルやテーマパークなど、イメージを重視される業態のお客様に選ばれる理由です。
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安全性の確保
大規模な足場を組まないため、足場の倒壊や落下物の心配がありません。 また、ロープアクセスという技術そのものが安全確保の大原則の上に成立しているため、 作業員自身の安全も保証されています。